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 企業というのは大きくとも小さくとも利益を上げることに論を俟たないが、大企業の利益至上にはほとほと呆れてしまう。法を逸脱しようが構いはしないという精神は何処から生まれるのか。会社の社長さんら上の人はそれなりに年を食っており家に帰ると孫がいる人もいるだろう。まさか孫さんに「儲けるためなら何をしてもいいのだよ」と教えている訳でもなかろう。
 送電線の空き容量がないと道北と道南を新規の風力発電対象から外す方針を表明した北電送電線の利用率が14%しかない―という昨30日の道新記事を読み大企業の私利私欲を改めて知った。
 京都大の安田陽特任教授が大手電力10社の2016年9月から1年間のデータを基に分析したもので、「送電線につながる発電所が全てフル稼働するとの前提で空き容量を判断している」との北電の説明(道新記事)には眉唾物との思いがしてくる。
 寡占状態だった電力業界にも新しい電力会社が参入するようになり、道内でも札幌を中心に新電力への切り替えが進み、地方でも自治体の北電との契約解除が後を絶たない。
 北海道の再生可能エネルギーの潜在力は高く旗振り役を務めなければならない北電にも拘らず「送電線空きなし」表明は虚言したようなものである。
 時代の流れは地震列島の日本列島から原発を一刻でも早く廃止することではないのか。儲け主義の亡者に未来はない。
 役員報酬増額のこともあり、北電という組織の大甘実態解消にはヒト、カネなど根本からの変革が急がれる。