時の話題 「木鶏に至らず」

 昨19日朝のNHKニュースを見ていると緊急速報で「稀勢の里休場」のテロップが流れる。天下のNHKで朝一の速報で流すことなのかねと訝しむ他方、稀勢の里の存在は相撲ファンならず日本国民にとって「角界の太陽」のような存在であるのを改めて思った。
 これで横綱になり5場所連続しての休場となる。10年以上前にハワイ出身の武蔵丸が6場所連続し休場したそうだが、それ以来のことで体が(精神面もだが)回復しなければ3月場所も全休し5月場所に進退賭け出場するようしたらいいのでないか。
 白鵬に続く横綱の途中休場にファンの失望は拭えず、日馬富士の暴行・引退に続く体たらくに危機感が募るばかりだ。
 好事魔多しとはこのことだ。連日「満員御礼」の大相撲人気の中、降って湧いたように起きた台頭するモンゴル人力士間の暴行事件は横綱引退、貴乃花理事解任ばかりか、立行司式守伊之助の酔っ払った末でのセクハラという番外編まであり、蜂の巣を突ついたような大騒ぎとなっている。しっかりしなければならない筈の横綱が鶴竜関除き休場というのはどこかの誰だかさんが言った「膿を出す」どころか膿出しっ放しの様相になっている。
 八角理事長ら協会のガバナンスはそれなりに働いており、一連の汚名を払拭するのは力士の頑張りしかなく、混沌としてきた今場所の賜杯の行方もあり、いつも以上に目を離せない場所になったか。
 大横綱双葉山の「我いまだ木鶏に至らず」の精神で、泰然とし粛々と対処していけばいいのではと思うが。

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