時の話題 「小狡い狐では」

 昨日10時前、商工会議所に居ると小雨が降る悪天候なのに人が頻りに通るので「何だろう」と休み明けの弛緩した頭で思いを巡らしたところ、北門神社のどんど焼なのを忘れていた。喪中で神棚にも玄関にも正月しめ飾りする必要がないのですっかり失念していた。
 15日の小正月恒例のどんど焼は正月中のしめ飾りやお守り、お札など神社に集め焼却し煙を手繰り寄せることでその一年、厄災なく健康なのを願う年始めの伝統行事である。
 北門神社では本殿前に焼却場が設けられることから初詣を出来なかった人などが参拝する。筆者も後からの方なので15日は意識しているのだが、今年は埒外の身となった。
 人間というのは自分に関係する事には意識付けもしっかりし躍起になるが、自分に関係なければ一顧だにしないことが間々ある。
 NHKの大河ドラマ「西郷どん」が新たに始まり明治維新の立役者の一人である西郷隆盛の半生が描かれる。西郷は下級武士出身ということもあって農民など極貧の生活に喘ぐ人々への慈愛の心は半端なものでなく明治政府樹立後の西南の役は自分が犠牲になってでもとする証左だった。
 同じ薩摩出身の大久保利通とは違うところであり、そこに下の者に慕われた西郷どんの真骨頂がある。
 西郷は上野公園にある犬を連れた銅像が有名だが、当時としては稀有な1㍍80㌢位の大男だったようだ。
 力持ちでやさしい相撲取りの力士のようだが、例えられる力士の組織はというと力持ちだけでなく小狡いキツネも潜んでいるよう。似つかわしくない。

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