地域発展を願い 商工会議所が新春経済懇談会開く

 稚内商工会議所主催の新春経済懇談会は9日午後、ANAクラウンプラザホテル稚内で開かれ、各界代表者が新年の抱負を語った。
 出席した来賓、会員ら190人を前に主催者挨拶した中田会頭は地域戦略ビジョンの〝まち〟で市庁舎移転新築を起爆剤に中央地区の賑わい創出するビジョンを描いており「本日の講演からマチづくりに向けた議論の盛り上がりを期待している」とした上で、今年一年を2月から運転を開始する増幌地区の大型風力発電施設、大型クルーズ船の寄港などについて触れ、JR宗谷本線については「維持存続に向けて国や道に支援を要請していく」とし、人手不足などが課題の地元経済を「地域経済を支えてきた事業所が円滑に承継されるよう、伴走型の支援に努め行動し頼られる会議所として事業活動を推進していく」と決意を述べた。
 続いて武部衆議が全国各地で自然災害が相次いでいることに触れ「いつ大きな災害が発生するか分からず国土強靭化を進めていきたい」とし、宗谷本線については「観光の役割だけでなく国境にある稚内の宗谷本線が維持されることが国土を守ることに繋がる」と語り、工藤市長は風力など再生可能エネルギーの取り組み、副港市場での樺太記念館、大型クルーズ船の寄港、市政執行70年など触れた上で「ふるさとのマチづくりのため邁進していきたい」と述べ、吉田道議はJR宗谷本線の問題について「今年が正念場。シベリア鉄道がサハリンまで延伸されるという計画があり、将来を考えながらしっかりと鉄路を守ることは非常に大事なこと」と力を込めた。
 来賓の和田稚内開建部長は「社会資本整備で地域の安心安全を守る」、坂本宗谷総合振興局長は「地域の人たちと連携し、魅力ある地域づくりに取り組んでいきたい」と祝辞を述べた。

 最後に森傑北大大学院工学研究院教授=写真=が「公共施設の再編を機とした〝まち〟づくり」と題し特別講演した。
 森さんは、人口減少と少子化によって疲弊する町の在り方の一つとされるコンパクトシティの考え方・手法を北海道の町を〝整体〟として捉え手術や薬でなく無理なく自然に治癒させる方法として「ふるさと納税」道内1位で名を馳せた上士幌町での取り組みを例に挙げ、徒歩圏の800㍍、400㍍の高齢者でも歩ける生活圏の再構築「セントラルベルト構想」に合わせ上士幌という町の歴史やスケールに置き換えたグランドデザインを官民共同で考え議論し、ビジョンを効果的に進捗するという実現性が重要になるなどと1時間ほど話した。

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