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 何だかんだ言っても宗谷管内の基幹産業が水産業であることは誰も疑わない。
 宗谷総合振興局(水産課)から今年の管内の漁業生産高予想値が公表された。数量15万554㌧(昨年14万567㌧)、金額484億円(同489億円)で、2年前の爆弾低気圧によって成長中のホタテが海底の土砂に埋まり窒息死するという被害から回復してきたのと、他の海域を尻目にしたイカの豊漁が大きかった。
 その一方、スケソ、サケは大幅に減りホッケも減少に歯止めがかからなかった。
 とはいえ秋サケ定置網漁は他の海域も不漁で総体的に生産量が大幅にダウンしたことから浜値は昨年から70%もハネ上がり定置網漁史上、過去最高の68億円強の水揚げ額になりナマコも32億円、イカ16億円と堅調な1年ではあった。
 ホタテは数量回復も引き合い弱く価格は昨年に比べ10%以上下落したとはいえ232億円と、管内全体の半分近くを稼ぎ出す大宗なのには違いなく、来年は2年前の被害から完全回復するだろうから浜値の反転上昇を期待したい。
 漁獲魚種をみると矢張り沖底漁のスケソやホッケの減少が気になる。自主規制しながらの操業とはいえ凋落ぶりが目につく。何かカンフル剤ないものか。
 生産魚種がホタテなどに変わることで水産加工場もホタテ処理にシフトし、仮にホッケやスケソが大漁しても処理能力なく紋別などの業者に売られるという現況にある。
 魚を捌く女性加工員の高齢化も相俟って管内(稚内)の水産加工は曲り角に来ている。