時の話題 「忙中にも閑を」

 師走の中頃を過ぎると正月号製作に追われ筆者にとって大いなる参考にしている全国紙や道新の精読が希薄になりテレビのニュースを見て分かった気になってしまう。
 新聞や小説など読むことで頭を働かせ考えることあるのだが、テレビなどは便利すぎて考える暇を与えないというのか、視覚にびしびしと訴えてくるものだから何かしらコメンテーターの意見で分かった気になる。
 視覚に訴えるテレビなどは画面を見ていれば努力しなくても情報を入手できる。人間の思考を程々にし繊密さを欠けさせるような気がするのでとりわけバラエティーは見ない。見ても阿呆になるだけで時間の無駄になるとの思いが強い。
 全国紙なども年の瀬が迫ってくると事件や出来事は追いかけるも市井に暮らす人々の様子など取材時間を割く地道なネタがいつもより少ない気がするのは正に気のせいか。
 それだけ誰も彼も彼方此方と忙しいということなのだろう。当方も例に洩れない。
 プロ野球巨人軍のエースだった江川卓氏は現役時代、100%全力投球を否定する発言をしている。目一杯投げず選手生命を長らえようとしたのだが、〝怪物〟と言われた高校時代など若い時の投球が祟ったのか、十年ちょっとで引退する破目になった。
 人は誰とて先のことは読めず自分が思い描く人生など送れるものでない。だから、その時その日を懸命に生き己が人生に後悔なく生きようと努める。
 ただ余り忙しすぎると良いアイデアが浮かばないので気をつけねばなるまい。

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