時の話題 「稚中カレンダー」

 40年近くになる稚中特別支援学級のカレンダー作り。生徒の職場実習などで1年間お世話になった職親会会員事業所や官公庁に贈っている。
 小社も職親会員で毎年カレンダーをいただいている。先に贈呈された稚内市の渡邊教育部長によると色鮮やかだそうで、贈られる日が楽しみだ。
 カレンダー作りは生徒たちの手先機能の改善と一つの事を成し遂げる忍耐力を養うため当時の五井道義先生(現在釧路市在住)の発案によって始まり、6枚綴りのカレンダー一枚々々には季節の行事などの光景が描かれ「絵柄を何にするか」から作成するまで生徒自ら行うことから完成する際の喜びは一入のものがあり、自信にも繋がるだろう。
 縁の下になっているのは五井先生ら歴代教諭で、障がいの度合いが大きかった時代には大方の作業を先生がやったという話も聞いている。
 稚内の障がい児教育は全道的にも評価されているのは、稚中特支学級(前の特殊学級)の貢献度が高く、生徒の頑張りはもとより先生たちの奮闘の歴史を物語るものであり、カレンダー作りを絶やさず続けてきた先生たちの頑張りは敬意を表するものである。
 伝統を受け継ぐのは生易しいものでない。血の出るような努力をし叶うものであり、何らかの形で受益する我々も作品にある絵や字の温もりに感謝し最大限の謝辞を送らなければならない。
 市長の許を訪れカレンダーを贈る生徒の心情は「俺だって、私だってやればできる」という達成感なのに違いない。

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