時の話題 「公平・公正」

 役所というのは公平・公正をモットーにし国民に対し片寄らず、えこひいきなきよう努めている。しかし度過ぎた公平・公正はある意味、民間の競争力を削ぐものがある。
 先週、稚内開建と稚内市街地国道の運搬排雪日程を巡り、開建側から「皆さん(報道機関)統一し来週18日にも公表しますので、それまでは明らかにできません」と言われ押し問答となった。
 小紙にしてみれば一日でも早く排雪日程を読者に知らせようと、開建側は一社だけ抜け駆けさせまいと問答を繰り返した末、小紙はギリギリの線まで譲歩し「来週半ば着手する予定」と報道した。
 此方にしてみれば市街地道道の排雪が始まり国道も読者に知らせようとしたのだが、役所は公平・公正を錦の御旗にし拒んだわけで関与した筆者が物申すのも何だがレベルの低い話である。
 この十数年、国、道市問わず広報体制がしっかりし、事前発表が定着しているが、何もかも一斉発表なものだから各社の独自取材、いわゆる特ダネが極端に少なくなった。
 大昔(30年ほど前)のことを言っても詮無いが、警察署は刑事課、防犯課(今の生活安全課)にも記者の出入りが許され、事件・事故での各社の報道合戦が盛んな頃もあった。
 そんな昔に比べると今は待っていれば上げ膳、据え膳で公表されるので各社それぞれ大した努力もしないで済むようになった。
 公平・公正を旨とする役所とスッパ抜こうとするマスコミは水と油のようなものであり、互いにいい関係を築くのには無理がある。

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