時の話題 「小型風車の行方」

 声問地区では住民を巻き込んだ騒動と化している小型風力発電施設(小型風車)の建設を規制する稚内市の条例が議会で可決され、今週中にも施行されることになった。
 宗谷丘陵に57基など70以上あり増幌には新たに天北エナジー社の大型風車が来年稼働するというのに何故、小型風車事業への参入が多いのか。北電の電気買い取り価格が1㌗当たり当たり55円と大型の2倍以上にもなり、環境アセスメント(評価)など七面倒臭い手続きがなく安価な投資で済み事業として利益が見込まれるからであろう。風力発電なのであるから風が強いのが絶対条件であり、その最適地が稚内ということだ。
 稚内ばかりでなく日本海側の市町村では俄かに小型風車が増えており、利益を稼ぎたい業者と住民との軋轢が生じているようだ。
 ガイドライン(指針)より強制力がある条例を制定した稚内市としても難しいスタンスを迫られる。風車は住宅から100㍍以上離す―などという規制は業者側は遵守するだろうが、住民側にとって100㍍離しても騒音や暴風時などのブレード損壊など危険性ほか、建設後の経年劣化による損傷もあり生活権が脅かされるとして市に泣きついてくる事もあろう。
 その際に条例が守られているなら業者への対応も住民が望むようにはならず、業者と住民のみならず、市を巻き込んだ騒動に発展するやも知れない。
 業者側にとって大事なのは住民、行政とのコンセンサスを取り、地域の自然エネルギー事業に寄与するという姿勢が求められよう。

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