【特別寄稿】 遡上サケで経済活性 神戸市在住 毛綱 啓太

 先日、NHKの全国向けニュースを見ていたところ、稚内市内の河川で鮭の死体が原因で公害が起こっているという内容の報道があった。本州で育った私にとっては、ちょっと信じられない話であったので、たまたまネットで知った稚内プレスに電話をし確認した。
 そこで聴いた話では稚内の市街地には4本の小さな河川があり遡上する途中で息絶えた鮭に鳥が群がり周辺の車などにフンを撒き散らすなど、死骸の悪臭と相俟って公害を発生しているという。
 河川の水量不足が原因だろうが、水量不足は処理後の下水を流すことで賄えるのではないだろうか。必要なお金は国や道、稚内市の公害対策予算で調達できないだろうか。
 また、稚内の市街地から少し離れた所には湖沼(大沼)がある。そこから運河をひいて水を確保できないだろうか。こうしたことを実行できれば稚内の建設業にも良い影響を与えるだろう。
 建設業以外の経済効果として河川ごとに漁業権を道に設定してもらう必要がある。河川ごとに内水面漁協を設立するのである。
 内水面漁協とは、聞き慣れない読者も多いと思うが、要は川専門の漁協である。
 川で秋だけ鮭を取るわけだから、高齢で漁船に乗れなくなった漁師さんたちには向いているだろうし、稚内市にはそういう人々が沢山いるのではないか。
 そこで、そうした元漁師さんたちを中心に組合を作り、道に鮭を取る許可を求めるのである。川の水量不足さえ克服できたら、きっといい漁場に稚内の川はなると思う。
 鮭の販売ルートや漁協への支援は、本州の流通業者や水産加工業者の協力が得られると思う。これをきっかけに稚内のブランドイメージを確立できれば水産業や観光業にも素晴らしい効果が及び、稚内市の経済にも計り知れないほどの良い影響を与えるだろう。

毛綱氏略歴=神戸市灘区に居住し51歳。京都産業大学卒業し平成6年行政書士登録。6カ国200人以上の日本へのビザ申請する入管業務、法人設立など務めNPO法人BAOBAOCLUB理事長。

コメントを残す