時の話題 「白ける九州場所」

 この稿が掲載される24日(22日執筆)には白鵬の40回目の優勝が濃厚になっているかも知れないが、大相撲九州場所ほど興を醒まされた場所もなかったのではないか。
 発端は日馬富士の暴行事件。初日から連敗した日馬関が休場し、片や殴られた貴ノ岩は初日から休場。期待された稀勢の里も平幕相手に苦杯を喫し黒星が先行した10日目から休場、9月の秋場所でまさかの逆転優勝を日馬関に許した豪栄道も力足りず、白鵬の一人旅を許してしまった。
 日馬関が書類送検されるような報道あったが、これだけ世間を騒がせ相撲協会を失墜されたのだから引退は致し方ないところか。連日満員御礼が続くが、この体たらくではファンも離れていくのでは。4人横綱時代が幕開けした途端、白鵬関だけが横綱に残るといった事態まで想定されるほどの異常事態といえよう。
 ただ横綱、大関の不甲斐なさに比べ若手の台頭は著しく、御嶽海、北勝富士、阿武咲、貴景勝が有望視されており、彼らが角界を盛り上げてくれれば活きがいいだけに期待したい。
 大関に上がり横綱にも―と期待された照ノ富士、横綱の鶴竜、稀勢の里等々、ケガは昇進どころか力士生命も短くし危うくする。ケガ少なくコツコツと力を付け、その上に天運が味方し出世する力士はほんの一握りしかいない。過酷な勝負の世界に妥協や甘さなどなく稽古に精進し白星を重ねるしかなく、弱ければ土俵から去らなければならない。
 来る1月場所こそ大相撲の醍醐味を堪能させてほしい。

コメントを残す