時の話題 「モーレツ社員」

 50年以上位前になるか、小川ローザさんがミニスカートで「モーレツ」と嬌声を上げるテレビコマーシャルをやっていた。昭和40年代の高度成長期の一こまだが「エコノミックアニマル」とも称された日本人にとってモーレツ(猛烈)に働き稼ぐのは極く当たり前であった。
 学歴偏重主義が幅を利かせたのもこの頃からで、家が裕福で学業成績が優秀だった高校生は東京の一流大学を目指したものだった。
 時が経ってもモーレツ社員は続いており電通やNHKなど超一流会社での過労死問題は社員を働くロボットとしか見ないような企業体質を炙り出し社会問題化している。
 正規だ、非正規だと社員の雇用待遇を論ずるよりも今、血眼になって働いている20代~40代社員の心身の健康は大丈夫なの?と、過労死問題は日本全体に問うている。
 小社の30代社員を見ていても編集、制作問わずよく働く。社長である筆者の檄もあるが兎に角、よく働く。ギリギリの人数のため幾つも仕事を掛持ちし懸命に働く姿を見る時、檄を飛ばし過ぎかなとの反省もある。
 今の若者は就職に際し給料より休日や就業時間など〝ゆとり〟を大事にする傾向にあると巷間言われているが〝モーレツ世代〟の身にとっては「男は働いてなんぼでしょ」との思いが強く社員にもついついきつくなる。
 我が身はこの先、どの歳まで働くのか―という諦めに似た思いあるが、人生は一度きりしかないので次の世代にはモーレツもほどほどにし家族共々人生楽しめればと心の底で思わぬでもない。

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