時の話題 「油の値上げ」

 冬が近づくと何故かしら灯油の価格が上がる。原油生産が減少するなどとして需給の関係から必然的に上昇するようだが、国際情勢や経済動向に疎い身としては作為性を感じてしまう。結局、犠牲になるのは我々一般国民のようである。
 ニューヨーク商品取引所が先物取引の代表銘柄に指定しているWTI(アメリカ産軽質原油)は2年数カ月ぶりに1㌭(159㍑)59㌦近くまで上昇し、東京商品取引所の12月渡しのドバイ原油は60・07㌦までになった。
 サウジアラビアの政情不安やアメリカのシェールオイル減産などが原因のようで、石油など資源の取引は国際的情勢によって決まっていくものと認識しているものの、割り切れないものは感じる。
 資源に限りがある原油の価格は長期的に見れば上昇するのは違いないのだが、日本国内では需要が増える今の時期に合わせ必ず値上がりし、稚内の灯油は1㍑80円までになっている。400㍑給油すると3万2000円になる。真冬には1カ月で400㍑消費することはあり、その出費は家計に重く伸し掛かる。
 オール電化の筆者宅では福島原発事故以来の北電の2度に亘る値上げにより1カ月の電気料金は半端でないものがあり、偶に灯油ポータブルストーブで暖取るも、油も電気も高いということでは厚着をし早く就寝するなど自衛策を講じなくてはならない。資源が無い国の悲哀とはいえ北電、そして油類関連業者に向ける視線もきつくなろう。
 年金で暮らす高齢者世帯などにとって冬の暮らし向きは楽になりそうにない。

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