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 昨年度の全国での子供たちのいじめが前年度から10万ほど増え32万件余りになったと文科省から公表された。けんか、ふざけあいも入れたことで学校側の認知が増えたのだろうが、それにしても驚くべき数字だ。
 いじめと喧嘩、ふざけ合いは別ものだと思うが、ふざけ合いも悪ふざけになると予兆が見られ、喧嘩だって最初はいじめが発端だとしたら百%否定できないカウントではある。
 仲違いや無視、はたまた喧嘩まがいのことは今更のことでなく、思うにアダムとイヴが生まれた人間の有史以来あることで、この仲違いが高じると殴り合いの喧嘩となり殺し合いの戦争となる。
 人間というのは母親から生まれた時は素っ裸で平等なのだが、家庭環境によって衣服が違ってくるし親の教育もあり思考も違ってくる。自我に目覚めてからはアイデンティティー(自己の存在証明)によって他人よりも自分の価値を尊ぶようになり故に他人の否定、他人をいたぶるところまで発展し、子供の場合いじめとして現出してくる。
 そういう意味では、いじめというのは人間が持つ本性とも言えるが、エスカレートすると加害者は仲間を引き入れ「これでもか、これでもか」と相手を攻撃し、耐えられない人を自死にまで追い込んでしまう。
 子供は他人の痛みを知らず徹底的に相手を追い詰めるという残酷なところがある。孫同士の喧嘩を見ているとつくづく思う。
 子供の成長の過程と捉える事ができないのがいじめであり、とどのつまりは、いじめ根絶に行き着くのかな。