時の話題 「一寸先は闇」

 政治はダイナミズム(活力、力強さ)がなくてはならない。政権与党と野党は天と地との違いがあり、当選者と落選者も然り。ゆえに激しい死闘を演じるわけだ。
 昨28日、衆議院が解散され立候補予定者は夫々の選挙区に戻り事実上の選挙戦に突入している。
 注目の的は小池百合子東京都知事が代表に就任した「希望の党」の動きだ。7月の都議選での惨敗、今衆院選を前に離党者が相次いでいる民進党の前原誠司代表は党としての公認候補は決めず希望の党からの立候補を是認する表明をした。事実上の民進党解党ともいうべきトップの姿勢に議員らは困惑を深めているであろう。
 小池さんと前原さんは1993年の自民党一党支配を終焉させた8党連合の細川政権を樹立させた日本新党で同じ釜の飯を食べた仲であり、あの時に互いに感じた高揚感は一生忘れられないものであり今回の謀ったようなリセット発言(小池知事)、希望の党からの出馬容認発言(前原代表)は、今年2月に「希望の党」を商標登録していた事と相俟って前原さんが民進党代表になる前から示し合わせていた節がある。
 慌てたのは政権与党の自民党と公明党ばかりでなく民進党と野党共闘を進めてきた日本共産党だ。今までの努力が水泡に帰してしまうからだ。
 小池さんに好意的だった安倍さんとて目算狂い選挙戦術修正を余儀なくされよう。
 北朝鮮問題など外交に懸念がある中、政治の安定は欠かせないものの、一寸先が闇の政界の権謀術数は致し方ないのかも知れない。

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