高橋知事、豊富行きを中止 北朝鮮ミサイル発射でTV会議

 北朝鮮によるミサイル発射を受け、来市していた高橋知事が29日、宗谷合同庁舎で道内振興局長とテレビ会議をし「道民の生命と財産を守り、安全を確保するという重要な使命に全力で取り組んでほしい」などと指示した。
 地域訪問で予定していた豊富視察を中止した高橋知事は午前9時過ぎから宗谷総合振興局で道庁含め13振興局とテレビで繋ぎ緊急会議を開いた。道の危機管理担当者から29日午前5時58分頃、北朝鮮が北東に向けミサイルを発射。全国警報システムのJアラートが起動し緊急メールなどを通して道民に情報が伝えられ、その後、襟裳岬上空を通過したあと岬の東約1180㌔先の太平洋上に落下したと推定される―と報告があった。
 各振興局から操業中の漁船や落下物などの被害は確認されていない―との報告を受けた高橋知事は「今回の北海道上空を通過するようなミサイル発射は、道民の安全安心に対しこれまでにない重大で深刻な事態であり、断じて容認することはできない」とし、「各振興局を通じて情報収集に努めると共に、政府に対しては国際社会と連携し適切な対応をするよう強く求めていく。万が一に備えて各市町村と連携を図りながら道民が的確な避難行動ができるよう全力で取り組んでほしい」と指示した。
 会議を終えた高橋知事は記者団に対し「北海道の上空を北朝鮮のミサイルが通過したのは初めてで非常に遺憾。このようなことが二度とないよう政府には国際社会と連携して対応すると共に、迅速かつ正確な情報を提供するよう求めていく」と話していた。

「市は情報連絡室設置」
 北朝鮮のミサイル発射を受け市は総務防災課職員が出勤し29日午前6時14分に情報連絡室を設置。道などとの連絡態勢を取ると共に防災情報メールを配信した。連絡室は午前7時半に解散した。

「昨夕は旧瀬戸邸訪問 知事 市長と吉田道議案内」

 高橋知事が28日夕方、稚内入りし、国の有形登録文化財の旧瀬戸邸を視察した。
 地域訪問としては平成26年2月以来3年半ぶりに稚内入りした高橋知事は、新千歳から空路来市し、午後5時半過ぎ旧瀬戸邸を訪れた。工藤市長の案内で邸内を見て回り、ニシン漁や底曳き網の歴史大相撲の稚内巡業で力士の宿舎として使われたことなど旧瀬戸邸の説明を受けていた。
 昭和50年、60隻ほどあった底曳き船が列をなし第1副港に停泊する写真を見た高橋知事は「船と魚を運ぶ車がいっぱいで活気があったのですね」と興味深く見入り、20分ほどの視察を終えたあと「水産業で経済を支えた稚内の繁栄が見て取れる施設で勉強になりました」と話していた。

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