時の話題 「人への気遣い」

 稚内東部社長だった仲村房次郎氏に感謝し激励する会に招かれ出席した。会場には仲村さんの交際の広さを物語るように220人もの人たちが集まり、9月末で離市するという仲村さんとの別れを惜しんでいたが、以前、声問地区に購入した別荘を住所に稚内に住民票を留め置き終生変わらず稚内市民であることを明らかにした。
 筆者とは取材など仕事を通した付き合いなのだが、人の気を逸らさない気遣いの人であった。いつぞや秋サケ定置網漁の初水揚げを取材しようと朝早く抜海漁港で待機していたところ、仲村さんが現れ操業船の帰港を待っている人たちに缶コーヒーを箱ごと配る様子を見た時、誰に対しても気配りする仲村さんんの真骨頂に触れた思いがした。
 世の中には仲村さんのように他人への愛情を持ち続ける人がある一方、他人に対し素っ気無い人がいる。どちらも人間のありようとして否定するものではないが、他人に愛情を示すということは相手から同様な感情のお返しがあり、そういう意味では今回の会に多くの人たちが集まるというのは交際の濃淡はあろうが、仲村さんから注いでもらった愛情に対し恩返ししようとした結果であろう。
 旧ニチロ漁業稚内工場の後、万年赤字で会社として廃止を検討していた石巻工場長をしていた小山光さんが「石巻工場が廃止されなかったのは当時スケソを供給してくれた仲村氏のお陰」と改めて感謝の言葉を述べていたのも印象的だった。
 水産加工一筋60年という経験を、どうか稚内のため助言して戴ければと願うものです。

コメントを残す