時の話題 「イカの豊漁」

 函館、小平など日本海沖のイカ漁不漁を尻目に稚内沖(利礼沖)の漁が連日、発泡スチロール箱(5㌔)で数千箱、1万箱以上の日も5日あり豊漁に沸いている。
 市場にイカが上場されている稚内漁協によると、今年の管外イカ釣り漁船第一船は昨年の7月28日より2週間以上早い10日に稚内に入港。すぐさま1000箱以上も上場するようになり、この豊漁情報を聞きつけた漁船が他の漁港から稚内に回航し、一時多い時で60隻以上が集結した。
 函館沖などの不漁で高騰していたイカの浜値と販売値は稚内港での豊漁で若干下落したが、「イカは函館」という通り相場の中、全国のイカ市況を左右する函館が主産港として獲れないことに価格は下がらないようで稚内の孤軍奮闘も正に〝焼け石に水〟ような有り様のようだ。
 稚内市内のスーパーで見る限りイカの値段は小さいのに高く、イカ好きの筆者も購入を渋るほどだ。
 イカ豊漁は地方送りの際、鮮度を保つため発泡内に入れられる氷作りも天手古舞の忙しさで、稚内漁協市場、機船漁協市場の製氷機がフル稼働しており、そういうことでは「たかがイカ」の状況ではない。関係者皆、豊漁に沸いている。
 水試など専門家筋は利礼沖での漁場形成を好漁要因と分析しているようで、今年に限ってのもので来年以降は分からないなどとしているが、元々、海の幸には養殖のホタテ、稚魚放流が奏功したサケ定置網漁など一部を除き好・不漁を簡単に予想できるものでない。
 稚内にとって海が宝なのを再認識した。

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