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 大相撲の第一人者・横綱白鵬(32)がこれまで最多の魁皇の通算勝星1047勝を更新した。モンゴル出身だが日本人より日本人らしいところがあり、日本籍を取得し帰化をし引退後には白鵬部屋の一代年寄となる。
 15歳の時、モンゴルからのツアーで一人、どの部屋からも声が掛からず帰国前日の夜に角界入りした痩せっぽちの少年がこんな大横綱になるとは誰が予想したであろうか。本人の精進もあるが、その天運には恐れ入るものがある。支えているのは並々ならぬ向上心と闘争心、そして角界に恩返ししたいとする嘘のない心持であろう。
 先週土曜の読売新聞1面の「編集手帳」に新入幕の白鵬関が2度の待ったの末、立ち合いの変化で勝利した元関脇北勝力戦に触れ数年経ちモンゴル巡業に行った北勝力関の所に来て「あの相撲はあなたが勝っていました」と謝る女性がおり白鵬関の母タミルさんであったことが書かれてあった。正にあの親あって此の子ありだ。
 鳶から鷹が生まれるような突然変異もないわけではないが、人間というのは代々、親から子へDNAが引き継がれていく。父親もモンゴル相撲の大横綱という血筋の中、日本の大相撲の頂点に立った白鵬関はこの先も幕内通算1000勝(21日現在954勝)、横綱在位63場所(今場所60場所目)など目標に加え2020年の東京五輪での土俵入りも務めたいと言うのには驚いてしまう。
 とてつもない夢物語のようだが白鵬関ならやるかも知れない。
 稀勢の里に白鵬の爪の垢を煎じて飲ませたいものだね。