高齢者が高齢者を介護する〝老老介護〟とされる人とする人が共に75歳以上という割合が30・2%になっていることが厚労省が昨年実施した国民生活基礎調査で判明した。要介護者と介護者がいずれも60歳以上というのは70・3%、65歳以上が54・7%というのは頷けるものの、75歳を超えても夫婦ともども存命という長寿社会となった日本にとって目出度いことなのだろうが悲哀ともいえる数字に困惑するものがある。
 更には単純に年齢によって要支援度を計れるものではないが、高齢になればなるほど支援度は高くなっているだろうから介護者の体力的にも精神的でも辛い実態が浮かび上がってくる。
 テレビで介護の大変さを訴える特集を見ると、働き盛りだというのに息子が親のため、妻のため正社員を辞めアルバイトで生計を立て介護している夫がいる。施設に預けるにしてもお金がかかるし介護される人が施設に入所するのを嫌うこともあるのだろうが、長寿社会になった日本のいびつさが現出し国民が呻き声を上げている実状を安倍さんは知っているのか。口ばかりでは解決しない。
 介護を必要としない体(頭を含め)には、いずれやって来る高齢の時に向けた若い時からの健康対策が大事になる。余暇を見つけてはスポーツをするとか酒は程々にするとか、ストレスを溜めないようにするとか等々高齢になった時に備えた体作りが肝要となろう。
 お金かけずとも散歩でも健康を保つ縁となる。億劫がらずに体を動かし頭を使うことを心掛けるようにしたらいい。