稚内を愛する市民の会主催のカーリング施設環境基準(騒音)問題についての報告会が10日夜、南地区活動拠点センターで市民20人が参加し開かれた。
 大谷校跡地に建設されるカーリング施設の冷却機からの音が、近隣住民に与える影響を探るため、5月7日、佐々木政美会長自ら常呂町にあるカーリング施設に出向き現地調査した結果を報告した。
 参会者を前に、佐々木会長は「昨年から集会を開くなどし、市民からアンケートを取ったが、稚内が人口減少にある中、施設を建てることで財政破綻してしまうなどとの意見が多数あった」などと挨拶。続いて常呂町カーリング施設で冷却機の騒音測定結果、利用者の実態、札幌と北見の施設の違いなどについての調査結果を報告した。
 常呂町での現地調査から稚内の施設から住宅に一番近い45㍍の距離で騒音調査したところ、平均48デシベル、最大で54デシベルになるとし、環境基準を超えてしまうと説明。「常呂町では基本設計の段階で騒音対策をしているが、稚内市の場合、騒音に対する備えが全く頭になく、自治体(稚内市)自らが規制を破るようなことにあってはならない」とし「身の丈を余りにも超えた施設」であることを強調していた。
 カーリングをプレイする上でも問題があり、常呂町施設の職員が初心者は経験者が付かなければプレイできず60歳以上から始めるのは難しい―と話したことを紹介し「ボウリングに行くように簡単にプレイできるものではない。増してや観光客にプレイさせるには無理がある」などと述べた。
 報告会に参加した男性市民は「平均年齢70代以上の仲間とカーリングをプレイしたことがあるが、1回やって半数の人は体がついて行けず止めてしまった。周りでは施設を維持するのが難しいとの意見が大半を占めている。今回の報告会もカーリング場の近くの町内の人が出席しなかったことは残念に思う」と話していた。