稚内信金の第81回通常総代会が開かれ第73期の決算状況が公表されたが、日銀のマイナス金利による長期金利の影響で経常利益が前期から42・1%減り9億5407万円、税引き後の当期純利益でも40・5%減の6億7407万円と落ち込んでしまった。
 日銀のマイナス金利だけでなく稚内はじめ営業エリアの疲弊もあるのだろう。人口減少に比例し企業の廃業と縮小、撤退が進んでおり、どの業界も大変な時代に入ったということだ。
 このように厳しい状況下にあって預金残高が前期から2・6%伸びたのは大口である企業からの預金に加え稚内など一般住民からのものが増えたためで、庫員の営業努力に相俟って稚内ほか宗谷管内町村などへの同金庫のイベントや奉仕など社会貢献活動に対する企業や住民の感謝の心持もあるのだろうが、一番は金庫への信頼であろう。営業地域での預金シェアが81%を占めていることがそのことを裏付けている。
 一時、企業などへの貸付基準が厳格なため不評を買った時期もあったが、耳にする限り払拭される方向にあるようで貸付シェア56%は磐石といえよう。
 将来的には先細るパイの中での業務伸長ばかりでなく信金再編、そして本店の改築等々課題を抱えており、地域への影響力が大きいだけに、その成り行きが注目されている。
 稚内信金は「地元と共に繁栄します」「勇気と誇りをもって限りなき進歩を、そして発展を」を信条としている。地域との共存共栄のため、稚内の発展には特段寄与して戴くこと願っております。