大相撲夏場所は横綱白鵬が1年ぶりに38回目の優勝をし賜杯を手にした。3連覇に挑んだ横綱稀勢の里は先場所痛めた左肩周辺の回復が思わしくなく10日目まで出場したが休場の止むなくに至った。
 今場所は先場所来の稀勢の里フィーバーが続き懸賞金は毎日40本以上懸けられ、下衆な筆者は1本6万円(相撲協会と勝者が折半)なので「百万円以上になるな」と胸算用しながらも勝負の行方に肝を砕いては見入ったものだった。
 ケガを押しての強行出場だけに先場所までのような期待はせず彼が場所前に述べていた「満足な稽古はできなかったが、その分下半身は鍛えることができました」などとのうそぶきに疑念を感じながら取口を観戦したが、確かに下半身の粘り腰はあったものの勝利に結びつくには危うく、勝負事には体調面の充実が欠かせないことを改めて知らされた。
 筆者は今、百田直樹氏の「幻庵」を読んでいるが、囲碁でも大成するには健康は欠かせず、夭折した10代、20代の天才棋士を知る時、体が健康なことの大切さを今さらながら教えられている。
 「無事是名馬」。40年ほど前のトウショウボーイ、テンポイント、グリーングラス、クライムカイザーの時代に5歳(今の馬齢は4歳)の古馬になってから天皇賞などに勝利したアイフルという競走馬がいた。当時4歳の時のダービーや菊花賞などクラシック戦線では出場さえできない馬だったが地道に力を付け古馬になり花を咲かせ一流馬になった。
 何も焦ることなく地道に努力すればいいことあるということだ。