今春の新入生が20人(定員50人)と体たらくな稚内北星大学に対し三行半を突き付けた本紙論評に対抗するかの如く同大学は次々と新種の学生募集のアドバルーンを上げておりカーリング特待に続きアトピー特待を実施することになった。アトピー性皮膚炎に絶大な効果がある豊富温泉に湯治しながら稚内大学の学生に―ということで反響を呼びそうだ。
 昭和62年の短大としての開学時には一学年200人以上も在籍したことがある同大はその後、改組転換し四年制大学になるも学生が思うように集まらず定員を削減し、どうにか総定員の半数以上という条件をクリアーし文科省の補助金を得ると共に、稚内市からの補助と貸付によって存続しているというのが実態であろう。
 低迷する学生募集など経営立て直しの使命を帯びて大学に送り込まれたのが工藤市長と同年代の、市で部長職、建設協会で参事を務めた金森勝氏で、カーリングやアトピー特待制度の発案者でないかと推察しているところである。
 少子化によって何処の大学も学生募集に苦戦する中、稚内大学も例に洩れず厳しい状況にあり、カーリングは兎も角、アトピー性患者への入学働きかけは窮余の一策といいながら、これまでの募集にない奇抜なアイデアであり、単に学生を集めるという自己利益追求でなく患者に福音をもたらす意味合いでも画期的な試みである。
 斉藤吉広学長、金森常務理事にはパンフなど医療機関に送付するだけでなく自ら出向き温泉治療と大学入学を強力にプッシュすべきだ。成功祈りたい。