稚内水試場長に着任した前田圭司氏(56)は「若手職員が多いことを活かし、ICT(情報通信技術)を活用した研究の取り組みを進め、社会に役立つ情報を発信し水産業の発展に努めたい」と抱負を述べた。
 前田場長は北大卒業などのあと昭和63年稚内水試を振り出しに、稚内資源管理部主任研究員、室蘭栽培水試調査研究部長など歴任。前任は中央水試水産本部企画部長。
 稚内へは3回目の赴任となり「最初に来た頃より港が随分と寂しくなった」と回想し、29年前に初勤務地となった稚内で前年まで獲れていたニシンが当初予想が外れ不漁になったことから漁師から叱咤された経験があり「海の男達の漁への期待をひしひし感じました」と振り返った。
 海洋環境の変化が著しい中、道内の昨年漁獲量は初めて100万㌧を下回ったことに触れ「自然の変動を誰も止めることが出来ないが、海の中で何が起きているのかを探り対応策を考えることが私たちの使命だと考えている」と話していた。
 北海道の自然に憧れ故郷の大阪から北大に入り道内に就職した前田さんは大のアウトドア好き。余暇が出来たら利尻山に登りたい―と。