市内のあちこちで老朽化した店舗やアパート、一般住宅の取り壊しが行われる中、小社屋近くの古いアパートも壊され更地にされ、大黒2のパチンコ店向いのビルの解体の様子も車中から見た。
 このビルは旧宗谷農業会館でホクレン、宗谷地区農業共済組合、北海道農信連、北農中央会など農業団体が入居し30数年前の新人記者時代に足繁く通っていたので思い出深い建物で、若かったこともあるが職員さんと濃密な付き合いをさせてもらった思い出もあり解体される様子を見て物淋しさを感じた。
 このようにして物だけでなく人も一つ々々古いものがこの世から消えていく。時の流れに逆らえないにしても同じ時代を生き、存在していたものが無くなるのは心淋しいものがある。
 人口は減るばかりで致し方ないこととはいえ櫛の歯が抜けたように一軒々々減っていくさまは稚内だけでなく地方都市共通のことなのだが、住む人がないのに解体されることなくある廃屋の問題も出ている。
 稚内市は空き家の調査をし雪などで潰れそうな建物の所有者に対する指導をしているものの、住居人死亡による相続などの問題もあり危険な建物の撤去は遅々としている。
 自分の家を持つのは男子(家族)の本懐で収入があり生活力がある年代のうちは負担も賄えるが、年金暮らしになれば税金や修繕など経費はずっしり肩にのし掛かってくる。
 北海道では除雪の苦役もあるので年を取れば家を維持しようするのでなく、早めに手放し公営住宅などに住むのがよいかも知れない。