稚内水試調査研究部の佐野主査が進めているミズダコの稚ダコ調査の成果が少しずつ実り、約2カ月の飼育期間に達する稚ダコもある。
 生態に不明な点が多い稚ダコ調査に取り組んだのは平成25年。孵化した稚ダコに与えるエサや水温など工夫し飼育方法など試行錯誤してきたものの、長くて3週間くらいしか生存することが出来なかった。
 今年の調査では、数千匹の稚ダコを2㌧の水が入る4つの水槽にそれぞれ2000匹ずつ入れエサの食い付きを知るためにクラゲ水槽24個に各20匹入れ観察を続けている。中でも2月下旬にクラゲ水槽で孵化した個体は2カ月近くたち体長は変わらないものの順調に育っている。
 2㌧水槽で飼育しているものは、同じ環境下でも生存率にかなり違いが出ており、謎は深まるばかりとしているが、オキアミより小さいイササアミとゆで卵を砕いたエサの食いつきが良く、これを基に観察を続けている。
 佐野主査は「稚ダコが着底する大きさまで育つと生存率も上がるので、そこに辿り着くまで研究を重ねたい」と話していた。