二十四節気の「清明」を終え今月20日には「穀雨」と穀物の生長を促す雨が降る頃を迎える。稚内も建物の日陰を除くとほぼ雪は消え間もなく野球やサッカーなど屋外スポーツの季節がやってくる。
 カーリング問題は概ね結着しサハリン航路もFDA空路も運航に満を持しており、大きな懸案事項の中で先行きが心配なのは北星大学くらいなのか。
 今春の入学生も20人と少なく、全学年合わせても120人と定員(全学年通し200人)の半数を上回るという苦境が続いている。定員の半数未満になれば文科省の補助金(昨年度1億300万円)もなくなってしまう。綱渡りといってもいい経営状況だ。
 稚内市は大学に対し昨年度、貸付7千万円と補助金5千万円拠出しており、市内の企業なども経営資金の一助にと寄付したが、経営状況の好転は見られず期待した今春も学生は集まらなかった。正直潮時という感もしないわけではない。
 逆転の満塁ホームランを狙うとすれば既成概念に絞られない取組みだ。学生の納入金(入学金、授業料)をゼロにし、卒業生を市役所など稚内市内・宗谷管内で全員雇用するなどといった大胆な策が求められよう。しかし絵を描くのは簡単だが今以上に追い銭しなくてはならず実現はかなり難しい。
 であるならば将来どうすればいいのか。大学の稚内への貢献度は別にして判断が求められよう。市長も正月号インタビューで「赤字のタレ流しはしない」と述べており、ここは経営状況を分析し苦渋の選択をする時期に来ているやも知れない。