部長クラスの定年退職者が少なく今年の稚内市人事は小幅に止まったが、その中で一際耳目を集めたのは市として初めての女性部長誕生であろう。男勝りのやり手の女性とのイメージはないものの、彼女に関しては適材といえ、市長ばかりか幹部や一般職員の評価も高い。「初の女性部長」とのハレーションもなく秘書政策課長として近くに支えており働きぶりなど評価しやすかったとはいえ、工藤市長としては満足している人事であろう。
 冒頭書いたよう部長職の定年退職は2人と少なく、ところてん式の異動の対象者少なく小規模となったが、それぞれ4人の部長定年退職者が出る来年、再来年は工藤市政2期目の集大成を飾る意味合いからも今年と打って変わった大幅な異動が予想される。
 しかし過去の採用手控えや組織スリム化もあって50代の職員不足が顕在化しており、辞める職員を埋める職員配置には恐らく苦労することであろう。
 400人ほどの職員がいる市役所は稚内の要であるのだが、職員数縮減での人材不足によって行政遂行に支障が出ては後々まで響くことであり、ここは人数は少ないながら職員の個々の精鋭化に期待したい。
 一時のような一般市民との摩擦が減じているとはいえ人手不足ゆえの不満は出て来ようから「ここが正念場」という気概で職員の皆さんには精励してもらわなくてはならない。
 市長が工藤氏のままでなくても市政停滞はあってはならず、付け焼き刃では困るが己が職能を高め市民ニーズに的確に応えるよう求めたい。