中央区築地にある東京都中央卸売市場の豊洲(江東区)への移転に伴う新市場の盛り土不履行に端を発した一連の問題に対する都議会百条委員会の証人喚問での石原慎太郎元東京都知事の発言を聞き痛切に思ったことは、エリート意識を丸出しにした見識のない傲りの愚かさであり、更には築地から豊洲への市場移転を延期した小池知事を批判する姿には呆れてしまうと共に晩節さえ汚す哀れささえ感じた。
 百条委員会に出るため自宅を出た直後の心意気を「天気晴朗なれども波高し」と言い表すまではいいのだがマスコミに対し「君たちは知らんだろうが」と知識をひけらかすに至っては「この爺さん、自分の置かれている立場を理解していない」との思いもした。
 このような石原さんなのだから新しい事実など委員会で出るわけはなく、小説家が政治家の真似事した末路も頭をよぎった。
 元々ガス工場があった所に生鮮品を取り扱う市場を建設すること事態に無理がある。石原さんの知事就任前からの懸案事項にしても800億円もの土壌対策費の1割に満たない負担しか東京ガスに求めないなど疑問があり過ぎよう。
 政治が一部の政治家らによって執行されているのは理解しているものの、石原氏の無責任さは度を超えたものであり反省が微塵も感じられなかったのは彼の人間性に依るのだろうが、首長選は人気投票であってはならないことを今更ながら痛感したものだ。
 この唐変木と比べると私たちの回りの政治家は何と実直なことであろうか。