昨日は二十四節気のひとつ「啓蟄」だった。冬ごもりしていた虫が拝啓と這い出る意であり「蟄虫」「驚蟄」とも言われる。
 巷では冬眠していたかのような石原慎太郎元東京都知事が、春の陽射しのような小池百合子現知事の、東京都中央卸売市場の築地から豊洲への移転問題での批判に業を煮やした格好で会見に臨むも「知らぬ存ぜぬ」と元知事としての責任を放棄する発言をし、「早く移転するのが貴女の責任」と、自分の非を棚に上げ大見得を切る始末に「太陽の季節」などでの売れっ子作家から政治家に転身し、故中川一郎氏も所属した青嵐会での暴れん坊ぶりを年老いても発揮したかのようで、この方の人間としての熟度が推し量れたようだ。
 都議会の百条委員会で再びあらましを説明することになるが、恐らく今回の会見以上の事実は明らかにされないのに違いない。
 ところで小池知事は今件の落し所をどう見ているのか。豊洲市場では既に一部冷凍庫など稼働しており一日500万円の経費がかかっているという。業者への補償など積み上がるだけであり1日も早く移転の是非を決定しなければならない。
 築地も駐留米軍のクリーニング工場があったやらで汚染されており、進むも地獄、残るも地獄の様相を呈している。
 老朽化した築地から暫定的でもいいから豊洲に移転し、対策を施しながら有害物質の検査と除去を十分にし、改善しないようであれば新たな移転先を探るべきで莫大な費用かかるも決断しなければならないのでないのか。
 怯むな百合子知事。