稚内市の新年度当初予算案が発表され、国から交付金が減額される中、財政調整などの基金を取り崩し一般会計232億円という昨年と同規模の予算規模にしたのは、何よりも市民の幸せを願ったものであり、総花的嫌いはあるものの多方面に目配せした予算編成を先ず評価したい。
 今後は今月28日から始まる市議会での審議によって予算の是非を決めることになるが、市議の皆さんには配付される分厚い予算書をよく調べ論戦を繰り広げてほしいものだ。
 個々の予算案を検討すると、いの一番に中小企業振興助成金の大幅見直しが挙げられ、人口減や〝黒船〟襲来などで疲弊する地元中小企業へのテコ入れは急がれている。地元企業は所得税など税金を地元に払い、市内で実施する行事にも協力し様々な名目の寄付にも協力的だ。その地元企業に助成するのは当然のことであり1000万円と言わず億単位の予算を盛り込むべきだろう。
 子どもの貧困対策推進事業の64万5000円という予算は調査・研究とはいえ少なすぎる。しかし就学(小・中学校)援助で170万円ほど計上しており、市長が普段から言う次代の子供たちが夢を持つような対策への前進は見て取れる。
 稚内北星大学のサーバーネットワーク整備は日進月歩のIT(情報技術)分野にとって喫緊に取り組まなければならず妥当だ。
 副港通り、緑・富岡環状線など道路整備に約5億円計上されているが、道路は企業会計の水道、下水道事業と共にインフラ整備に欠かせないもので、他の建設事業も同様だ。