吉永小百合さん主演で樺太(サハリン)から北海道に引き揚げ、戦中・戦後を生き抜いた女性の半生を描く映画「北の桜守」が来春、全国の劇場で公開されることが配給元の東映から発表された。
 北海道を舞台にした映画「北の零年」(2005年)、「北のカナリアたち」(2012年)に続く北の三部作最後の作品で、吉永さんにとって通算120本目の出演作となる「北の桜守」は、旧ソ連の侵攻で故郷を奪われた親子の物語。俳優・堺雅人さん(43)が息子役となり、「おくりびと」で日本アカデミー賞監督賞に輝いた滝田洋二郎監督(61)がメガホンを取る。
 撮影は16日から網走で始まり、春にかけて東京都内近郊でのロケ後は、5月中旬から約1カ月間、延べ3000人のスタッフにより稚内で撮影が行われる。
 道内ロケ地の中心となる稚内市内では、北防波堤ドーム、抜海駅、南稚内駅、旧瀬戸邸、稚内公園、声問海岸、中央アーケード街、メグマ沼自然公園などで撮影が行われることになっており、東稚内観光協会専務理事は「北のカナリアたちのようにロケ地巡りで全国からの観光客に期待したい」と大きな期待を寄せている。
 映画が公開される来年は北海道命名から150年の年に当たると共に稚内市制執行70年の節目を迎え、今作品のエグゼクティブプロデューサーの最北シネマ(T・ジョイ稚内)の高橋一平社長は「吉永さんの出演作120本目であり、北海道150年、更に稚内は市制70年と三つが重なる記念作になる」と映画の成功に太鼓判を押している。
 市(観光交流課)では映画撮影を支援するため、ロケ支援協議会の設立など検討している。