酷寒期唯一の沿岸漁の稚内沖を漁場とする毛ガニ刺し網漁は8㌧以上の初水揚げとなり、一緒に網に羅かるタラバガニも1㌧を超え幸先よいスタートを切った。
 カニは本来、篭で獲るもので刺し網は特別採捕で昭和55年から行っている。数年前までは離島からも着業していたが、3年ほど前からは稚内漁協傘下の10隻着業し休業する船もあり今年は9隻が漁をする。
 厳寒期の冷たい海で育った毛ガニは身が締まり絶品の味があり、大振りなタラバより通受けし冬の味覚として欠かせない。
 タラバは数年置きに結構獲れることがあり、そういうことでは今年は当たり年かも知れず輸入物が激減しているだけに高値で取引きされるだろうから着業漁家の期待も大きい。
 このあと3月になるとオホーツク海の海明けを告げる毛ガニ篭漁が宗谷~枝幸までの海で解禁され、時を同じくし稚内前浜のナマコ漁も始まり、宗谷では前年獲り残したホタテ漁にも着業し稚内の浜に活気が戻ってくる。
 沖底漁船も先日、タラやホッケが大量に揚がるなど資源の回復傾向が見られるようで、水産稚内の面目躍如といったところか。
 ネクタイを付けた我々サラリーマンが跋扈するのでなく、これら漁業者や酪農家、製造や販売などに携わる市民が大手を振るようでなければ稚内というマチの発展はなく、先ずはカニ、ナマコ、ホタテ漁が好漁であるよう祈念する。
 雪が融ければ建設業や観光も始動するし運送など物流産業も活況を呈してくる。
 一陽来復待たれる。