天塩町が稚内までの交通手段として住民が車に相乗りするサービスを今春にも始めることになり、過日、㈱notteco(ノッテコ・東京都)と提携した。稚内など地方の中心市と周辺の町村との二次交通のあり方が問われている中、マイカーを持たないし運転しない高齢者ら天塩町民の交通手段になるものとみられる。
 ライド(乗る)シェア(分かち合う)サービスは昨年7月に国の地方創生支援制度で天塩町の副町長に就任した齊藤啓輔さんのアイデアで、ノッテコの東祐太朗社長とは旧知の間柄なのか、スムーズに提携が決まった。
 病院や買い物などで稚内に来ることが多い町民にとってバスは乗り継ぎし2時間以上かかり、かつ交通費も馬鹿にならないものがあるが、この相乗り車ではガソリン代含め利用者が交通費を割り勘にすることで費用は現状に比べ半分程度まで圧縮されるという。
 車の所有者がカーシェアリングする動きは御存知かと思うが、ノッテコの事業はドライバーと、その車に乗りたい同乗者をインターネットでマッチングさせ費用を割り勘にすることから白タク営業に当たらず、地域の交通手段として今後脚光を浴びることであろう。実際ノッテコ登録者は現在、全国で3万人以上もいる。
 周辺町村への二次交通確保も懸案の一つとなっている稚内市もこの取り組みは注目しており、羽田から稚内に着いたあとの周辺への観光客の移動手段として広がればいいかと思うが、そうすると白タク営業が懸念され、その辺りの整備をし導入してほしいものだ。