稚内署管内(稚内、猿払、利礼3町)の昨年の街頭犯罪状況など刑法犯認知が戦後最少の135件(前年比53減)まで減った。最も多い窃盗83件(同8減)など各犯罪すべてで減ったのを稚内署は外国人(主にロシア人)の犯罪がなくなり、防犯協会や防犯指導員協議会など住民ボランティアの活動の成果としている。
 もっともなことだがそれだけであるまい。と言うのは交通事故なども軒並み減っており過疎化がもたらした副産物といえないか。天邪鬼の筆者はそう思っている。
 どの統計を見ても過去最低・最少を記録し「最低・最少」が躍っているのは地域の活力が失われていることの裏返しと言えなくもなく、確かに悪いことは減少した方がいいに決まっているものの、それでいいのか―という疑問が湧いてくる。
 逆に景気よく活性化している地域は思うに街頭犯罪は「最少」という程まで減っていないのでないのか。東京や札幌など大都市に限ったことでなく、好景気ゆえに人間の欲望が昂じる地域である。
 恐らく何かにつけ減少傾向は多少の増減はあるだろうが今後も続くだろう。人口減に伴う地域の衰退に歯止めがかからない限り。
 何もかも縮小するなか住民はどう生きていけばいいのか。人と寄り添い御上の言うまま優等生的国民として暮らせばいいのか。誰かの台詞ではないが「今こそ物申せばならないでしょ」。
 統計上の減少傾向を手放しで喜んでいられないということ分かって戴けましたか。
 世の中の物事を見る視野は広い方がいい。