米国の大統領にドナルド・トランプ氏が就任する。「メキシコとの国境に壁を作る」「メキシコではなく米国内に工場を作り雇用創出を」「TPP大筋合意は破棄」「オバマケア(米国民皆保険)見直し」などツイッターで物言いし既成概念をぶち壊そうとする億万長者は「米国ファースト」の保護主義を企図しているが、彼自身がグローバルな自由経済の恩恵に浴した人物であり、その矛盾をどう解消していこうとするのか。興味深い。
 ツイッターを駆使するのは既存メディアを当落予想含め信用しておらず、当初の人気度合も「過去最低」とするメディア調査に咬みつくなどしている。人気度なんてものは確かに信用ならず、トランプ氏の倍の人気を誇ったオバマ氏の実行力を見てみても分かることで、焦点はどれだけ仕事ができるかで、不人気度が高いから、対抗する民主党議員が就任式に大量欠席しようが、増してやキング牧師と黒人民権運動を繰り広げた民主党重鎮の黒人議員が何を言おうと粛々と仕事をしていけばいい訳で、彼の着想と今までにない実行力に期待したい。
 日本にとって安倍首相がトランプ氏との関係構築に前向きなのは評価できるが、トヨタなど自動車業界の行方が懸念される。
 為替のドル高を是正しようとする動きもあり東証株価が下落傾向にあるのも気になるが、政治も経済もこれまでにないダイナミックな動きを見せるだろう―との期待感は捨て切れない。
 米国新政権の船出に当たり船長もだが船舶自体に何かしら欠陥がないよう願っている。