歩いている時、前屈みにすると暴風雪の影響は緩和される。その姿勢だけでもあるまいが、来る年も明くる年も長年していると腰が曲がってしまう。
 日本人の平均寿命が女性で86歳、男性で80歳を超える現代にあって冬の猛吹雪も所々にシェルターを設け、札幌では今ある地下歩道を延長しようという計画もあり人間社会はどこまで進歩しようとするのか。そのうちマチ全体がシェルターで覆われるやも知れない。
 文明が発達し便利になりガンなど不治の病といわれた病気も快癒しようとする中、寿命に比べ健康寿命は―というと覚束ない。身を屈めて歩いたり走ったりするのが身体にとってよく、ひいてはお年寄りになっても健康でいられる時間が長くなるのに違いない。
 孫娘が歩いてでなく車に乗って登校するようになってから身体が弱くなったような事を妻を通し嫁の話として聞くが、宜なるかなである。
 健康のためには鍛錬しなくてはならず、それは日常生活においても変わらない。
 国や町のあり方でも同じようなことが言え普段からの取組みが大事なのは論を俟たず、何事も一日で成し得るものでないのは誰しも十分承知している。
 前屈みというのは、ある意味前のめりにも通じ吹雪の衝撃を緩和し前に進むには結構なことだが、余りの前のめりは倒れてしまうこともあるので気を付けねばなるまい。
 問題山積だが、一つ々々丁寧に取り組み、余りな前屈みになることなく足元ばかりか先を見て歩むこと大事だろうし、失念せぬようしたいものだ。