12月から歳末たすけあい募金が始まり本紙には連日のよう寄付した団体・会社が掲載されている。ほかにも福祉施設などへの個人寄付「貧者の一灯」が後を絶たず稚内ひいては日本人の心の暖かさがなする善行への思いを新たにしている。
 日本人というのは自分のことだけでなく他人のことも失念しない国民である。ヨーロッパやユーラシアなど大陸のように他国と隣り合わせておらず元寇のような稀有な例はあるが他国に侵略されず、それほど熱り立って国を守らなくてもよかったからで、良くも悪しくもお人好しの民族性があるようだ。
 常に敵に攻められる国の民は他人は油断できず施しなどしていられない。故に自分のことだけでなく他人への幸福に一役買いたいというのはお人好しゆえの優しさの発露であり、この民族性を大事にするのが日本人としての務めの一つであろう。
 今、世界各地では紛争が絶えず、最近もドイツではXマス市にトラックが突っ込むというテロ行為があり数十人が死傷した。テロの要因は経済的に恵まれない人たちの怨嗟であり、それだけ貧富の差がこれまで以上に拡大し、そのむらむらとした屈辱感や嫉妬などが交錯し、その結果としてテロなど起きているのを否定できるであろうか。
 南米のボリビアの大統領でしたか?お金がなくたって幸せは享受できる。慎ましい心持で暮らせば黒澤明監督の「清く貧しく美しく」ではないが善徳を積み重ね「幸せないい人生だった」と旅立ちもできよう。
 施すというのでなく共助の大切さを思う。