資本主義の社会ではどこかが儲ければ他方が損をするというのか儲けを減らす。過日、本紙に載った稚内機船漁協のホッケなど一夜干し商品販売に対し「小さな会社を潰そうとしている」との投書が届いた。経済のパイが縮小する一方の稚内にあって、双方とも経営が切ない中での軋轢とはいえ考えさせるものがある。
 機船漁協にしてみれば獲るだけの経営から幾らかでも脱皮しようとしたのだろうが、漁協市場(稚内市地方卸売市場)から魚を買い事業を営む業者にしてみれば「自分たちの商売を邪魔するもの」との考え方は頷ける。
 生産者、仲買人、消費者と役割付けがあった以前には夫々が持つ垣根を保った事業が出来たが、人口減少によって消費が衰退し、一般商店や水産など加工場が減る中、これまでの事業形態というのか住み分けが難しくなっているという事情もあり、今回のような問題は稚内という狭いエリアにあっても目立ってきているのは事実だ。
 資本主義の自由競争だから相手の事など構っていられないというのが本音だろうが、それでは殺伐とした世の中だけ現出してしまい人としての徳に欠ける気はする。
 商売にはルールがあり事業主は互いに認め合い商売をしているのであり人間味をなくしてしまうと、ただ金を儲ければいいという守銭奴と化してしまう。
 皆んなが上手くいけばいいが、それは理想論である。今回の事で敢えて物を申すとしたなら相手以上の物を作るなど、前向きに捉えてほしいということである。役所は現実判っているのか。