1週間の睡眠時間が10時間だと。1日や2日でなく7日間合計の眠った時間である。心身とも耐えられる訳はない。大手広告会社電通の女性社員(24)が自死してしまった。過労死である。
 稚内では余りないことだろうが、東京で会社勤めの経験がある筆者には古い事とはいえ何となく分かる。午前9時から就労し午後5時半位までに退社することは滅多になく、7時、8時、9時はざらで酷い日には12時近くということもあった。
 それでも夜は5時間は眠っていたので、1週間で35時間。10時間というのは想像を絶するものであり、母子家庭で東大を卒業した頑張り屋さんだから酷使に耐えたわけで、他の人ならとっくに転職しただろう。
 日本人は勤勉な民族であり働き蜂のように動き回るのが美徳と言われた時代もあったが、世の中は変わり自分の趣味や家族との団らんを求める若い世代が増えているのに過労死とは。仕事だけが全てでなく別の幸せがあるといっても詮ないか。
 電通は以前にも同様な事があり超過勤務に関し対策を講じてきていたはずなのに同じ愚を繰り返すというのは利益至上の、社員を虫けら同然に扱う企業体質が変わっていないということであり、日本の一流会社というなら日本人として情けない限りである。
 このような企業と比べ稚内の会社は家族的で田舎然としていいのだが、物足りなさを感じている経営者もいるであろうし、電通と足して2で割れれば業績は上がるし、社員と家族は幸せになるのだろう。夢物語かもしれないが…。