稚内商工会議所の中田体制3期目が始動した。井須孝誠氏から50歳そこそこで会頭職を継いだ中田伸也氏も57歳と、酸いも甘いも噛み分ける年齢となり元々持つ泰然さも相俟って円熟期を迎えた。
 この2期6年間の中田会頭を見ていると、副会頭や専務理事、事務局の話によく耳を傾け、それこそ皆一国一城の主である議員・会員と上手く折合いをつけ無難な執行に心掛けると共に、地域商品券発行など新事業にも取り組み、それまで会議所が推し進めてきたサハリン州との交流もロシア人研修生の会員事業所への受け入れ等々実施し、稚内市と両輪を成す稚内版地域戦略ビジョン策定も最終盤を迎えるなど着実に手を打って来ている。
 景気が良くないだけに商工会議所への期待は大きいものがあり、単なる経営者の団体でなく、その事業を支援する施策を今以上に実行してほしいものだ。
 といっても昔のように何でもかんでも―という訳には行かず事業の絞り込みをし注力するといった現実的な対応が求められよう。
 人口が1年に600人ずつ着実に減り高齢化社会が訪れる中、どの業界も厳しさが募っているだけに商工会議所もお座なりな対応では会員からそっぽを向かれるだろう。ここは地に足を付け実効ある諸対策をお願いしたいものだ。
 中田会頭は議員総会後の夜、開かれた懇親会で「棒ほど願っても針ほどしか叶わず」のような事を述べた。井須前会頭がよく言っていたそうだが、それだけ願いと現実にはギャップがあるということであり、力強く牽引される事願ってやまない。