稚内漁協の今年のコンブ漁はこの10数年来ない不漁で終わり、量だけでなく実入りも悪かった。
 コンブ漁は豊漁と不漁の年が交互にあり昨年は250㌧を超える豊漁だったことから今年の不漁はある程度予想されていたとはいえ北防ドーム~ノシャップ岬までの前浜は2、3回の採取で大方なくなり、日本海側の西浜は資源の回復傾向が見られ、量・質ともに比較的に良かったのだが前浜の漁師は高齢化も相俟って西浜まで遠征し漁をする人が少なく不漁に輪をかけた格好になった。
 声問、宗谷、離島は稚内前浜ほど漁が悪くなく、一層前浜の不漁が浮き彫りになったといえ、海水温の高さなど原因はあるようだが確定したものはなく、来年以降の漁への不安も増している。
 流氷が前浜に入る被害があった訳でもない不漁に安藤組合長も困惑しており、年々高まる組合員の老齢化もあり頭を悩ましているようである。
 ただ昨年は獲り残しのコンブが相当量あり今年のコンブの日当りにも影響していると見られ、森林の間伐同様、間引きは必要で、はまなす~声問で実施している本格漁解禁前の早採りも検討しなければならないのでないか。
 春~夏前までのナマコ漁、毛ガニ刺し網漁ウニ漁は良かったものの、コンブ漁、サケ定置網漁と不振なのは痛いところで、そういうことでは稚内漁協として今年の漁業生産は今ひとつだったといえようか。
 地球温暖化によって海に異変が起きており漁業の将来が危ぶまれてきている。基幹産業だけに座視できない。