青森県黒石市の「黒石よされ」という踊りのイベントでの写真コンテストで最高賞になる市長賞に内定していた作品に、その後自死した女子中学生が写っていたとして賞が取り消されたことが波紋を呼び、その後、一転し取り消しを撤回し授賞することにした。
 最初に賞が取り消された際「いじめを受けた娘の四十九日に賞内定の報告をもらい供養になるものと思っていたのに撤回されるとは。遺族の心を踏みにじるもの」と父親が怒りをあらわにしていた。賞の内定取り消し後、テレビや新聞での報道が過熱したため、市長が取り消し撤回を表明していたが、どうも撤回理由は後で付けたような感じで勘繰れば市長は次の選挙にでも影響すると思ったのであるまいか。
 写真は黒石よされのPRにも使われるので自死した女の子が大写しの作品は相応しくないとして賞が取り消されたのだろうが、一旦は賞として事情を分かっていながら内定しており、撤回は最初の主催者側の勇気ある決断をも無にしたもので、物事をややこしくしてしまった感がある。
 物事決定に逡巡は付きものだが、一旦決めた以上は結果がどうあろうと推し進めなければならず、優柔不断な対応が事を大きくしたことに違いない。
 会社の大小問わず一度物事の是非を決めた場合、結果は兎も角進めていかなければならない。今回のケースは特異な事情を顧みなかったことが問題であろうし、思慮に欠けた点は歪めず、ある意味、行政の弱点が露見した事柄としてほかの市町村にとって他山の石とはなったであろう。