才能ある者は何処にいようとどんな境遇にあろうと頭角を現す。水泳の大日向海斗君はその一人であろう。
 江別で開かれるという地の利があったにしても全国大会で2種目で優勝するとは。ただただ称賛するばかりである。
 新人時代であるから30数年前のことだが豊富にあったホテル内の温水プールまで取材に行ったことがあった。海水浴場で泳ぐのが2週間もない稚内での水泳は、冬季スポーツや野球などに比べ亜流どころか歯牙にもかけられないスポーツだったが、当時取材した稚内水泳少年団の桜井八寿子さん(市職員)ら指導者は手弁当で子供たちを温水プールに連れていき逸材を発掘しようと懸命だったのを覚えている。
 そのうち稚内にも「水夢館」という年がら年中泳げる施設ができ、30数年前の熱血指導者の皆さんはそれこそ燃えたのだろう。優秀な選手を育ててきた。
 その集大成ともいうべき人材が大日向君であり、山崎純佳さん(稚高2年)なのだろうが、他の選手たちも負けず劣らず優秀な子がおり、毎週のように本紙に届けられる道内各大会の成績が物語っている。どの子にも可能性があり、その才能を伸ばしてやれば、この稚内でも全国に通用する人材が輩出するということである。
 それはスポーツだけのことではない。絵など芸術の分野でも才能に恵まれた子はおり、先ずは身近にいる保護者や学校の先生が見出し発掘することが肝要になる。
 優れた人材を埋もらせることなく、親だけでなく周りの人の支援も大切になる。