「雨の日と月曜日は」。1970年代にヒット曲を連発したカーペンターズの名曲の一つである。
 休み明けの月曜はブルーな気持ちなのに雨ときたらブルーもダブルとなり居た堪れなくなるほど憂鬱になる。
 そうであっても勉強も仕事もしなければならず、人間というのは何かと因果なものである。
 日曜の夜のNHKスペシャルでは南米の南端にあるパタゴニア(アルゼンチン~チリ)であった141㌔を走破しようとする鉄人レースを紹介していた。日本人も出場し見事完走し2位になった。夜中にスタートし速い人で走破するのに17、18時間もかかる過酷なレースにあって森を駆け雪まで降る台地を走り最後は比較的温暖な平坦コースをひた走りゴールに向かうのだが、最後の20㌔は日本人曰く「神の領域なのだ」と言う。
 体力、気力の限界を超え「リタイアしなさい」という脳からの命に諍ってただひたすら走るのは人間としてでわなく神の領域に自らが入った―とする「神の領域」と言いながら「左前方に妻や子供ら伴走者がいるように見えた」とし、レースへの挑戦は自分への挑戦なのだが、家族あっての自分というものを再認識する日本人アスリート。
 自分のためとは言いながら自分一人で人は生きていけるものでなく、人間愛や家族愛も散りばめた良い番組だった。
 雨の日は気が塞ぐが晴れの日だって吉日でもなく、いつも通り元気に勉強をし仕事し、友と同僚と語り合い、家族と過ごせばいいだけのことである。