吉田道議の親睦の集まりがあった海員会館で旧知の人に会い立ち話したところ、来年、札幌に引っ越しすることになったと言う。何かと情報も提供して戴き、市政に関して是々非々の立場での意見には敬服したもので、大して親しくなかったといえど淋しい思いをしている。
 昭和62年の沖底漁船減船、国鉄解体後の広域異動という一大事での人口流出は理解できるが、そのような取り立てて理由もないのに稚内を出て行ってしまう人の多いこと。仕事や医療など様々な理由があるにしても知人が居なくなるのは侘しいものだ。
 水産、酪農、観光、建設の基幹産業に明るい材料はなく寂びれる一方の稚内に未来はあるのか。地方が抱える共通の課題であるが処方箋はなく、ただ衰退するのを横目で見ていればいいのか。そうじゃないだろ。
 いつぞや民間の転勤族の人に「稚内への異動を命じられることは左遷であり一刻も早くこのマチから出て行きたかった」という話を聞いたことがあった。この人の言い分は官庁含め転勤族の本音と言えなくもないが、先日離任した「ひまわり基金」の弁護士さんのように「私も家族も稚内が大好きでした」と言う人もいる。
 このようにマチの評価は人によって違うものの人口減による覇気喪失が気に懸かる。
 転出と高齢化により空き家が目立ち、アパートにも空き室の貼り紙が増えてきた。問題山積という状況にあって舵取り役の工藤市長は今後どうマチ作りをしていくのか。
 早めに手を打つのが宜しかろう。