東京都民の食を賄う築地市場の移転先として整備が進められ今年11月の開場が予定されていた豊洲市場建設地の地下が土でなく空洞になっていることが分かり、新たに地下水が染み出て膝下辺りまでの水位になっていることも発覚した。東京都は議会含め蜂の巣を突くような大騒ぎになっており都民ばかりでなく耳目を集めている。
 築地市場が老朽化し代替の土地を探す上で何故ガスプラントがあった豊洲が選定されたのか。国民誰もが「おかしい」と思うだろうし、利権絡みの汚い取引が行われたのでは―という疑念が払拭できない。
 専門家の先生たちが施設建設予定地下の土壌を取り除き新たに土を盛る工法を薦めたのにも拘らず、コンクリート函の地下空間は誰が主導したのか。
 この8月の選挙で小池百合子女史が都知事に当選しなければ事実はうやむやとなり予定通り新市場は開設されていたであろう。これまで1000億円以上の投資がなされたのだろうが新市場開設を中止するくらいの覚悟で事の詳細を明らかにするべきであろう。
 人間のカネへの執着ぶりは「大黒屋、お前も悪じゃのう」はじめ古今東西よくある話で今さら驚きもしないが都民の食卓を預かる市場がガスプラントがあった跡とは俄かに信じがたく、入口からして利権の臭いがぷんぷんする。
 小池知事を筆頭に事の全貌を白日の下にさらすのは勿論、濡れ手に粟の利益を手にした悪党がいるとしたなら刑事事件として立証していくのは当然のことである。市場を食い物にしてはいけません。