稚内職安管内の有効求人倍率は7月、1・18倍と求職者を求人数が上回っているのだが、労働環境の実態はと言えば「雇用状況が好転している」というような呑気なものでなく、求人する企業側と職を求める人たちとのミスマッチがあり、一部の職業での人手不足は深刻化している。 
 建築業関連の技術者と看護師(看護助手)など専門的分野の人手不足は指摘するまでないが、例えばトラックの運転手不足は最悪な状況にあるようで、午前中の集荷を見合わせている運送会社もあるほどだ。
 実は本紙の配達員さんも応募がなく数カ所の配達を制作部や編集部の社員がやっている状況である。本紙の配達の場合、アルバイトであり、時間帯も午後6時の夕方までに制限されていることもあって年金受給者ら結構高齢の人たちにやってもらっている事情があるにしても幾ら募集しても応募者がいない。
 話は横道に逸れましたが、業務による違いがあるにしても求人し応募があり戦力として働いてもらうのが労働環境の好転といえ、ただ単に求人倍率が1倍を超えたから「良好な労働市場」などというのは政府の戯れ言であり、現業部門の職安職員でさえ安閑としていない。
 職種は多岐に亘るが求職する側の希望とマッチする例は少なく、稚内でも販売やサービス、製造など多く求人しているもののマッチする求職者は求人数の半分程度であり、事務職には求人の3倍もの求職がある。
 資格取得の改正などあり人が欲しい企業に人が集まっていない。状況は悪化している。