6年ぶりに稚内に寄港した南極観測船「しらせ」艦上で9日夜、工藤市長ら300人余りを招待したレセプション(歓迎会)が開かれ、昭和31年の第1次南極観測から60年という節目を迎えタロとジロの故郷であり市職員も2人観測隊員として派遣されたことがあるという縁に大鋸艦長ら乗員180人は、招待客と歓談しては11月からの南極への旅立ちを前に任務への思いを新たにしていた。
 海上自衛隊大湊地方隊総監部の中西正人総監は「樺太犬訓練で第2の故郷のような稚内で南極観測60周年の新たな旅立ちを迎えることでの喜びはあるが、水害に見舞われた稚内市民の心情を思う時、(60年という)祝意を抑えながらも今晩の意見交換会(レセプション)で乗組員への激励をお願いすると共に、稚内市の復旧を祈念しております」などと挨拶した。